開幕戦を勝利したバルドラール浦安とペスカドーラ町田は、第2節に直接対決を迎えた。この試合に先立ち、町田のGKイゴールは、「高橋健介選手との対戦が楽しみ。彼は日本で一番の選手だと思う」と、コメントをしていた。試合は、その高橋の2ゴールで浦安が2-1で勝利。試合後のミックスゾーン、2人は互いの健闘を称え合っていた。
イゴール 「開幕戦の後、『日本人で高橋選手が一番良い選手だ』と話していたのに、2点を取られてしまいました」
高橋 「あれ読んでいて、めっちゃ嬉しかったですよ。奥さんにも見せましたからね(笑)。『これ見て、イゴールに褒められた!』って(笑)」
イゴール 「本当に素晴らしい選手だからね。日本人の選手の中で、あなたが一番だと思います。完璧な選手ですよね。スキルは高い。左右両足でボールを扱えるし、シュートも打てる。試合の流れも読んで、ピヴォでも、アラでもプレーできる。日本ナンバーワンだと思うし、大好きな選手です」
高橋 「超うれしい! 超うれしい! 超うれしい! 特別ですよね。選手に褒められることは嬉しいし、さらに僕もリスペクトしているイゴール選手でしたからね」
――高橋選手を警戒していたのに、18秒で点を取られた要因は?
イゴール 「それは、難しいね。私は、高橋選手が左足でシュートを打ってくると思いました。だからシュートをブロックするために、早く動かなければいけないと思っていました。そうしたら、少し浮いたボールのシュートが来て止められませんでした。あれは、仕方ない。いつも試合で先を読んでいて、本当に頭が良い選手。先週、誉めたのがいけなかったのかな。『良い選手』って言っていたら2点取られたから、次の対戦前は『あまり良く無い選手』って言おうと思います(笑)」
高橋 「でも、それ以上にいっぱい止められているからね(笑)。ああやって言ってくれて、本当にうれしかったし、そういう評価をしてくれているからこそ、それに応えたい、下手なプレーはできないと思いました。点を取ることだけではなく、ほかの部分でも、『イゴールは、ああ言ってるけど、そうじゃないじゃん』と、思われないように。リスペクトしてくれてることに対してきちんと応えたかったです」
イゴール 「今日は、仕方ない。試合の内容は良かったからね。僕たちは負けたけど、町田の出来は良かったから。チャンスもつくっていたけど、藤原(潤)選手にも守られてしまったからね。でも、良い試合だったと思います」
高橋 「本当に、さっきも話していたのですが、試合内容は町田の方が良かったと思う。僕たちは、今日勝ったけれど、ずっと町田の時間が長くて、本当に耐えるっていう感じだった。このままでは(勝利は)続かないと思うし、絶対に改善しないといけない」
イゴール 「今シーズンはコンデション、大丈夫?」
高橋 「うん。大丈夫、今はすごくいいよ」
イゴール 「それは、良かったね」
――次の対戦は少し先になりますが、そこに向けて意気込みを。
イゴール 「次に対戦するときは、絶対に無失点に抑えます」
高橋 「ええっ!? イゴールから点を取るって、それだけでもすごく大変なのに。そう簡単なことではないから、僕は1点取ることを目指します!」
(写真/文 河合拓)