アジア選手権3連覇を見据えるFP小曽戸允哉「イランの結果は刺激になる」

AFCフットサル選手権2016まで、約3カ月となった。3連覇を目指す日本代表は10日、ウズベキスタン代表と親善試合を行い、3-0で勝利を収めている。1-0で迎えた終盤、ウズベキスタンがパワープレーに出たが、日本は相手の数的優位をつくった攻撃に耐え、FP中村友亮(名古屋オーシャンズ)とFP小曽戸允哉(シュライカー大阪)がゴールを加えた。

3大会連続のアジアナンバーワンを目指し、日本は準備を進めている。だが、それは他国も同じだ。今回対戦した開催国のウズベキスタン、そして、世界有数の強豪国と試合を重ねているイランは、本番でも日本の前に立ちはだかってくるはず。過去2大会の連覇にも中心選手として貢献した小曽戸は、彼らの戦いぶりを刺激にしつつ、自分たちの課題を見据える。

以下、コメント
――結果だけを見ると3-0ですが、前半は苦しめられましたね。
「そうですね。相手のプレスにはまってしまって、底辺でボールを失うことが多かったので改善していかないといけないところだと思いますし、(関口)優志が止めてくれたことが大きかったですね。今後は直さないといけないところだと思います」

――あの状況を招いた要因はなんでしょうか?
「相手のプレスが早くて強かったぶん、自分たちのサポートが遅れてボールを持っている選手が孤立しました。ボールをもらった選手も足元に止めることが多くて、相手にとってはプレスがかけやすい状況だったと思います。もっとボールを動かさないといけないし、人も動かないといけないですし、もっとサポートの質を高めていかなければいけないと感じています」

――後半は修正ができました。
「そうですね。前半から狙ってはいたのですが、サポートに入るのが遅かったりとかしたので、そこはもう少し相手を見て、自分たちのサポートの質を上げていかないと思います」

――ハーフタイムなどで流れが切れないと、修正は難しいことなのでしょうか?
「いいえ、そんなことはありません。中にいても話をしていたし、外にいても声を掛けていたので。それができなかったのは試合中だからというより、自分たちが良くなかったからだと思います。ハーフタイムになったから良くなったというよりも、その前から良くしなければいけませんでした」

――その中でも無失点で試合を終えられました。
「前半あれだけピンチがあった中で、止めてくれた優志のおかげです。後半は自分たちがプレッシャーをうまくかけられて、うまく守れていたので、前半からあれができないといけませんが、それでもゼロで抑えられたのは大きいかなと思います」

――相手のパワープレーも抑え、逆に2点を取ったことについてはどうですか?
「パワープレーを耐えるだけではなく、ああやって返せると、相手が最後にパワープレーをやめたように、また自分たちに主導権が来ると思うので、そういった形で返せたのは良かったです」

――アジア選手権が近づいてきました。イランもかなり強くなっているようですが、アジア選手権への気持ちのたかぶりは出てきましたか
「そうですね。この場に来ると、やっぱり目標はそこだなと再確認できますし、こうしてアジアでも上位にいる相手と対戦できることで、自分たちのモチベーションアップにもつながると思うので。イランがイタリアと良い試合をしたり、ブラジルと決勝戦で対戦したりしているのは、自分たちにとって刺激ですし、そういう相手にもう一回勝つんだという想いを持ってまたやらないといけないなと思います」

――ウズベキスタンは、ここまで数試合の相手とは一味違いましたか?
「そうですね。個の力も大きいですし、プルピスさんが監督をやっていることもあると思いますが、戦術的にも優れたチームでした。そういう相手にも自分たちがしっかり勝てたことは自信にして、できなかったことをもう一回改善して、明日の試合に臨めたらいいかなと思います」

(写真/文 河合拓)

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