【全日本選手権】徳島・前田 喜史氏「最低限の選手としてのプライドを持って戦って欲しい」

全日本に対する思いについて
「地域とFの差について、環境の差とよく言われますが、練習時間や回数が限られることは個人的にはあまり関係ないと思っている。もちろん、選手達は環境が悪いとか、何を思ってもいいんですよ。実際、うちのチームは今回、木曜の夜に出て、金曜当日の朝着いた選手達ばかり。ただ、選手としてプレーする以上試合になったら関係ない。しっかりと全力で。勝ったらかっこいいし、負けたら恥ずかしいと思う。その最低限の選手としてのプライドを持って戦って欲しい。もちろん勝つって本当に難しいと思うんですよ。理屈じゃないと思うし。

僕らもカスカヴェウ結成当初は週2回、22:00-24:00の練習だったが、その分足りない部分は個人個人で練習していた。その後、ファミレスで、何でもいいから作戦ボードの駒代わりにナプキンやストローの入れ物など、手元にあるものを使ってテーブルで戦術論をぶつけあったりして。努力って言葉は個人的にはあまり好きではないが、とにかくフットサル中心というか、情熱というか、今の選手達をみているとフットサル、本当に好きなのかなって感じる部分がたまにある。

W杯の結果について
「代表残念でしたね。見ていて熱くなるものがなかった、例え負けても。それが残念だった。僕達の頃はとにかく必死で、かっこいいプレーなんかできなかったですし。這いつくばって、這いつくばってやってきた世代なので。本当にミゲルのやり方って日本に合っているのかなとすら感じた。相手は正直楽だったと思うんですよね。ちょっと回しながらも、アラに入った薫がボールを晒す。その間に相手のディフェンスが戻れる。もちろんそれは薫だけではなくその役目が逸見になってもそうでしょうけど。あと、今回のメンバーを見て感じたのは絶対的なディフェンスリーダーがいなかった。本当にディフェンスで絶対的な自信を持つ人間がいなかったことが問題だったかなと。もちろん、主力選手の怪我もありましたし色々なことがあったと思います。ただ、もし監督もチームに厳しい事を言える選手もいなかったならば、例えばW杯予選経験者などがコーチに入って、チームに緊張感を与えることができていれば結果が違ったのでは」

ーーありがとうございました。

(写真 箕輪 諒太 インタビュー 南 英博)

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