SWH・上田監督「全体として関西リーグのレベルが上がっている」

ーーまだ初戦ですが、例年に比べて、今年のチームはどうでしょうか?比べてという言い方はそぐわないのかもしれませんが、あえて聞きたいのですが。
「僕の基本的な考え方なんですが、器用な奴より不器用な奴の方が好きなんですよ。器用な奴って要領が良いから、サボるとこサボっちゃったり、上手くこなしちゃうんですよね。それも大事なんですけど、僕はどちらかと言うと、不器用な選手の方が信頼が置けるというか。1回培ったものは絶対離さないというか、1度ハードワークを覚えたらずっとハードワークしてくれますし。そういうチームの方が、上でストイックに戦えるという意味で言うと、今シーズンは不器用なチームだなと。器用な選手は集まってはいないですね」

ーー不器用だけれども、信頼出来る。
「直近で言ったら昨シーズンよりかは、かなりですね。それをどう色づけするかもこっち次第なので」

ーー関西リーグの、どういった部分に魅力を持ってもらいたい?
「形より、1対1の駆け引きだったり、せめぎあいだったり。ゲームを楽しむ部分で言うと、各チームとてもキャラが濃いので。そこに2シーズン前は地域CLをうちが取って、昨年は高槻が取ってと、関西としての地位みたいな部分、上を志すチームというのも増えてきていると思います。代表者会議に出ていても、皆で集まったり選手会があったりしますが、日本で一番面白いリーグにしようぜという思いがコンセプトなので、それは各チーム意識していると思います、チームをしっかりマネジメントしてくれていますし。1試合1試合個性がぶつかりつつ、かつレベルの高いフットサルも見せられるという部分で。それじゃないかな」

ーー関西リーグを戦う魅力としては?
「同じようなチームが1つもないというのが1番じゃないかなと思いますね」

ーー毎試合違った感覚で試合が出来ると。
「そうですね。他の地域をピッチ内で体感したことないので、なんとも言えないですけど、毎試合キャラクターが違うので、毎試合準備をしなくてはいけない。フォルサと今日やりましたけど、次週セットスターは全然違ったキャラですし、当然っちゃ当然なんですけど、単純に引いて守ってカウンター重視だよ、前プレ重視だよっていうよりかは、個性が強い分、型にはまらないチームが多いのかなと。だから色んな部分での準備が、他のリーグより多い…気はします」

ーー他の地域とも戦う機会のある上田監督がそう感じるのであれば、そうなのかなと。
「それこそ、必ず1チームに1人2人爆発的な選手もいますし、化物みたいな。個だけじゃなくて、組織でも、戦術であったとでしても、色んな準備が必要なのが関西リーグ。同じことばかりしていてずっと勝てるというのは難しいなと思います」

ーー個性が強いというところに大体つながってくるんですね。
「個性が強い中で、システマチックにもなりつつあるのかなという、実感はありますね」

ーー最近はそんな傾向が見える?
「見えるかなと、思いますね。各チームすごく意識しだしている」

ーーそれは自然な流れなのか、やはりSWHやヴァクサが地域のトップに立ったことが影響しているのか、どうなんでしょうか。
「もちろん、ミキハウスもそうですし、全体のレベルが上がってきたこともありますが、連盟の働きかけも大きいと思います。毎年良くなってきていると思います。去年から2部リーグも発足しましたし、今季は入れ替え戦もあるとのことなので、本当に勝負事に対して、チームを作り上げるという作業を、皆真剣に取り組み始めていますね。
もちろん強いチームがフォーカスされているだけじゃなくて、連盟含めて全体として関西リーグのレベルが上がっているんじゃないかなと思います」

ーー運営面での組織力もどんどん上がっているんですね。
「そうですね、上がっていると思いますね」

ーーありがとうございました。

(写真・文 ミノワリョータ)

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