- 2015-3-5
- レポート・ギャラリー, 地域CL, 関西リーグ
- SWH Futsal Club, 上田政彦
第15回地域CLにて優勝したSWH Futsal Clubより、上田政彦監督へのインタビューです。
話しの流れの中で、関西リーグの強み、地域間の交流についての思いをお聞きしましたので、ご覧ください。
ーー現在の地域と、フウガがいた時の地域で差を感じるか。
正直言うと、やっぱり違いは感じてしまいますね。関東含めて、1強というのがなくなって戦国時代になった。なのでうちも含めてもっとストイックにならないと、フウガみたいなチームは生まれないかなと思います。それはトレーニングだけじゃなくて組織力も。もっとフットサルが活性化する為にスポンサーも集めたり、良い指導者を集め、招聘して、チームの技術もどんどん高めたりしていかないと、結局井の中の蛙じゃないですけど、その地域のみで満足しちゃうだけの傾向になりかねないので、もっとうち含めて、レベルアップしていかなければいけないなと思います。
ーー他地域にとっても良い刺激になっている優勝だったのかなと思います。関東にとっても、他地域をより意識しなければいけない状況になった。
お互いなのかもしれないですけど、ちょっと閉鎖的な部分はあるかもしれないし。あとはさっきも言いましたがもっと交流をしていかないと、レベルの基準も見いだせないので。関東が形なりにベスト4に残れなかったのは、もっとレベルアップしてもらって。僕らからしたら関東はリスペクトしている地域なので。決勝とか重要な場で勝負したい地域。その辺はお互い切磋琢磨してやっていきたいですね。
ーーどういった形でも定期的に交流をして。
それはもう連盟踏まえてつながりをもっていかなとだめなのかな、とも思いますし。
ーーフウガに対しても、今度はこちらが食ってやろうという側に周りますね。
そうですね。フウガにかぎらず、Fに対してはやっぱりジャイアントキリングじゃないですが、地域でもここまで出来るぞというのは見せたいですね。・・・無理かな笑
ーーいやいや、本当にそういったチームが出ていて欲しいので。
本当ね。そうじゃないと地域も盛り上がらないと思うので。
ーーゴレイロの清田選手について。森田選手の代役をつとめて、やりきりました。
あいつが一番化けましたね。でも、うちの森田が来れないと決まってから、森田がつきっきりで自分を犠牲にして、清田に対して指導をしてくれていたので。僕が何をしたかった言ったら、ミスしたら殺すぞって言ってたくらい(笑)。 でも本当に森田のサポートがでかい。だから多分あいつも、チーム的にやらなきゃっていうより、森田の為に、という責任感がすごくあったので。そういう部分で化けたんじゃないかなと思いますね。あいつ自身すごくうちにスムーズに溶け込んでくれていますし、うちは森田の存在がでかいので、それを食うくらいの勢いやってくれないと困るなと。
ーー改めて、関西のチームの強みというのはどこになります?
良い意味で、杓子定規じゃないところですかね。関西って、結構サッカースタイルというか、サッカーで有名なところでやっている選手が多いんですよ。女子もそうですが。実際にサッカーのスキルがすごく高い選手が多くて。そうなってくると、フットサルの形はこう、パワープレーの形はこう、じゃなくて、対個人の戦術だったり動きだったり、そういうボールの持ち方だったり。そういったベースの中でやっているリーグだと思いますね。フットサルはこう! じゃなくて。だからこそ、各チームにすごく色があるというか。そういう部分では、本当に一発勝負で、色んなキャラクターを持っているチームと試合が出来るという、部分では、監督としては色んな戦略を立てやすいんですよね。
ーーというと?
関西リーグで培っているものがあると、こういう全国の舞台だと選手に伝えやすいんですよね。例えば、これはリンバロ(リンドバロッサ京都)みたいなチームだよ、とか。ヴァクサ高槻みたいなボール回ししてくるよ、と言ったら、パッと頭に入ってくる。このチームはこれをこうしてくる、の様なマニュアルチックな説明をしなくても。ただ、組織力というとまだまだかな。
ーーでもそれも、色んな地域と刺激しあって上げていくというところにつながっていくと。
そうですね。でも実際にうちが上位にいかせてもらってから、関西の各チームも昔に比べたらすごくストイックにやっているんじゃないかなと思いますね。だから、今シーズンうちはミキハウスと高槻に負けちゃったんですけど、やっぱり関西リーグで戦うのが一番むずかしい。PUMACUP予選もそうなんですけど、勝ち切るのが大変。そのへんが関西特有じゃないかなと思いますね。
ーーありがとうございました。
(インタビュー・写真/箕輪諒太)