6年ぶり代表復帰のFP諸江剣語 「雰囲気が良くて、ちょっと驚きました」

今回の代表候補合宿に選出されるまで、FP諸江剣語(フウガドールすみだ)は日本代表から遠ざかっていた。最後に日本代表としてプレーしたのは、2009年10月から11月にかけてベトナムで行われたアジアインドアゲームスだった。

6年ぶりに代表に戻って来た諸江は、10日のウズベキスタン代表との練習試合に途中出場した。後半6分から約3分のプレーで、諸江がゴールやアシストを記録することはなかった。しかし、日常的に戦ってきた日本人選手と異なり、体格の大きなウズベキスタンの選手と渡り合い、味方に指示を出しながらのプレーは、6年ぶりの国際試合というブランクを感じさせるものでもなかった。

試合後、代表復帰初戦を勝利で飾った諸江に話を聞いた。

以下、試合後のコメント
――代表の雰囲気はどうですか?
「雰囲気はすごくいいですよね。正直、ここに来るまで、こんなに良い雰囲気だと思っていませんでした。すごくチームワークもいいですし、今回、僕は久しぶりということで、みんな『剣語、剣語』と言ってくれて。とにかく雰囲気が良くて、ちょっと驚きました」

――久しぶりの代表でのプレーはいかがでしたか?
「1回だけチャンスがあったのですが、ピヴォがいなくて、クアトロ気味だったのですが、あまり高い位置までボールを運べなかったなという印象です。ボールは回っていたんですけど、ピヴォがいない分、あまりラインが押し上がらなくて真ん中でボールを回していたかなと思います。でも、そんなに悪くはなかったかなと。みんながすごく『剣語、剣語』と言ってくれて、僕のことを使ってくれたので、すごく助かりました」

――今回、負傷したFP皆本晃選手(府中アスレティックFC)の付けていた5番を付けました。仕掛けられるフィクソとタイプ的にも似ていますし、その役割を求められるのかなと思うのですが、ご自身ではどう感じていますか?
「そうですね。晃の代わりと言っても、晃のプレーを僕ができるかといえば、そうではないので。僕の長所を生かせたらいいなとは思いますが、まだそこまでの立ち位置ではないので、代表のやり方、セットプレーを覚えてからだと思います。いま、いきなりやろうとして、無理して乱すようなことはしたくありません。そういうことは心掛けてやっています」

――すみだに移籍して中心選手となり、代表に行きたいという気持ちは強かったのでは?
「もちろん、チャレンジはしたいですし、これからチャンスがあればどんどん行きたいと思います。でも、今日だってそんなにチャンスがあるわけでもなかった。それはもともと分かっていたことでもありました。チャンスは1回あるか、ないかだなというところで、そのチャレンジをすることが、本当に監督に求められていることなのか。1-0という点差を考えて、リスクも考えてプレーしなければいけませんでしたし、そこは考えてやっていました」

――今日やってみて、あらためて明日チャレンジしたいなと思ったことは?
「明日も多分、そこまでチャンスがあるわけではないと思います。もちろん準備はしますが、その1チャンス、2チャンスの中で、今日よりも少し自分らしいプレーを出していけたらと思います」

(写真/文 河合拓)

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