【イベント】足立区にて「本番に強い子どもを育てる」をテーマとしたイベントが開催。-フォトレポート

4月25日(土)、東京都足立区総合スポーツセンターにて「本番に強い子どもを育てる」をテーマとした親子イベントが行われた。

このイベントは、まずメンタルトレーナー清水利生氏の親子コミュニケーション教室から始まり、次に親子参加のフットサルクリニックにて、教室で教わったことを実践するという内容だ。
そして最後には、Fリーグに所属するフウガドールすみだと、関東1部に所属のゾット早稲田のエキシビションマッチを実施し、これを親子揃って観戦。
身体を動かしなら親子ともにコミュニケーションを取り、最後は一緒になってフットサル観戦を楽しんだ。

 

清水利生氏は教室にて「緊張、プレッシャーを感じることは悪いことではありません。その感情を受け入れた中で、自分がどこまでできるかということが大事」と話し、ネガティブな感情が悪い訳ではなく、それを受け入れた中で行動することが重要だと伝えていた。
清水氏自身も選手時代を振り返り「自分はかつて自信を持てなくて、試合がとても怖く不安になっていました。それを払拭する為に努力をして自分を追い詰めていましたが、それが間違いだったのかなと。不安を感じることがいけない、という考えをやめて、その不安を受け入れてプレーしてみると、意外と上手くいったんです」と、自身の経験から、ネガティブな感情を受け入れる重要さを実感していた。

この教室の後、学生の部と幼児の部に別れて親子フットサルクリニックを実施。フウガドールすみだの清水、曽根、岡山が学生の部、金川、揚石、西谷らが幼児の部に分かれ全体の指揮をとった。
こちらは親子一緒に手をつないでドリブルをしたり、競技で勝敗を決めず、一番楽しんでいたチームが勝利とするなど、ユニークな内容でフットサルを楽しんだ。感情についての考えを学んだあと、親子が一緒になりプレーをして実感を得る連動した内容で「本番に強くなる」秘訣を学んだ。

そしてこの日最後のプログラムとして、フウガドールすみだとゾット早稲田のトレーニングマッチを開催。フウガドールすみだが先行も、ゾット早稲田が後半追い上げを見せる一進一退の内容で、観客を沸かせた。
試合は6-4ですみだが勝利。激しくアグレッシブな競技フットサルの魅力を、多くの観戦者へ伝えていた。

足立区スポーツ振興課の職員であり、ゾット早稲田にて選手としてプレーする武内新之介氏は、今回のイベントについて以下の様に話している。

「足立区の解決しなければいけない課題として、治安、健康、貧困の連鎖、子どもの学力という4つのものがあります。今回はスポーツ振興課として、健康と子どもという部分にフォーカスを当てました。スポーツにはそういったものを解決する力があるなと感じているので、子どもだけじゃなく親も一緒に参加してもらい、親にまず意識を改革してもらう、という事業ができないかと。そういうのは他のところでまずやっていないし、足立区だからこそできることかなと思っています。
また、やはり考えるスポーツ、精神力が大事なスポーツであるフットサルというのが、メンタルトレーニングと上手くマッチしていると思います。子どもの教育に役立つ様な声掛け、コーチング、をメンタルトレーニングと掛け合わせて話してもらいました」

今回のイベントを終えて「また機会があればぜひ開催したい」と武内氏は話す。参加した方からも「初めて聞く話で、今までこういう話をしてくれる方がいなかった。また受けてみたい」などの声もあった。
精神とスポーツの両面を学び、子どもの成長の助けとなる機会は、多くの方にとって新鮮で、意義のあるものとなっていた。

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