- 2015-5-8
- Fリーグ, レポート・ギャラリー
- シュライカー大阪, 小曽戸允哉
――小曽戸選手は後半途中から、まったくプレーしませんでした。結果、大きなケガだったわけですが、違和感はいつ頃から感じていたのですか?
「後半、始まって、最初にプレーしたときですね。ピッチに入ったときは問題なかったのですが、切り返しをしようとして踏み込んだら痛みが出て。今までも、そういうことがなかったわけではなかったので、ちょっと踏み込みが変だったのかな? と思って、ピッチを出て、もう一度プレーしようと思ったんです。でも、そのときに踏ん張りが利かなさ過ぎて、もう一回ベンチに下がって。そこでトレーナーにテーピングを巻いてもらったりして、ピッチに戻ろうとしたのですが、ちょっと痛みが強過ぎて、これは厳しいなと思って」
――これまで大きなケガで戦列を離脱した記憶がないのですが。
「Fリーグに入ってからは、大きなケガはしていません。10年前くらいにサッカーをやっていたとき、パナマで半月板を損傷して、半年近くプレーから離れました。あのときは、帰国して手術をするかどうかというところでしたが、結局、手術をしないで痛みが収まったのですが、それ以来ですね」
――なぜ、このタイミングという感じですね。
「そうですね。僕も最初は、そう思ったんですよ。チームが変わって、このチームのためにと思ったところでのケガは、正直、なんでとも思います。でも、プラスに考えれば、リーグ戦は始まったばかり。全治が2か月ということなので、早ければ7月の頭からの試合には間に合うかもしれません。残りの試合がたくさんあることをプラスに考えています。代表のことを考えても、アジア選手権を迎える直前にケガをするよりは、今の方が取り返しはつくのかなと。そこは、もうポジティブに考えていくしかないと思っています」
――今後のリハビリは?
「チームドクターと相談しながらやっています。今は、ギブスで足を固めている状態です」
――自宅療養中?
「いえ、練習場には行って、上半身とか、下半身で動かせる部分の筋トレだったり、トレーニングはしています。今までは試合をしながらで、自分のトレーニングをできていなかった部分もあったので。このケガを良い機会にして、時間を有効に使い、ケガを治してピッチに戻るだけではなく、今までよりもパワーアップした状態で戻りたいとは思っています」
――この試合で戻るという目標設定はありますか?
「自分の中では、目標設定はありますけど、言わないでおきます(笑)」
――(笑)。焦っても仕方がありませんからね。
「一応、自分の中では『多分、無理だろう』というくらいのところに設定して、目標を高く持って、そこを目指してやろうと思っています」
――では、発表より早く戻れたら『頑張ったんだな』と思うことにします。ちなみに、大阪のチーム、街はどうですか?
「チームは環境が整っていますし、メンバーも素晴らしいメンバーがそろっています。フットサルに関しては、すごく楽しい日々が過ごせています。街に関しては、人が多過ぎて……(苦笑)。それにはまだ慣れないですね。でも、思ったよりも、ちゃんと生活はできているなと思います」
――週末にはホーム開幕戦もありますが、もどかしいですね。
「そうですね。今はもう、治すしかないので。でも、自分がいなくても大阪には良いメンバーがそろっています。リーグでも上の方に行ける力はあると思うので。逆に自分が戻って来ても『もうポジションはないよ』っていうくらい、大阪の選手たちは頑張ってくれると思うので。自分は、ただ戻るのではなくて、(ケガの期間も)成長して、戻って、また中心になれるように頑張らないといけないと思っています。良い刺激をもらって、外から何かしらチームのためにできたらと思います」
――永井選手が、まさにそんな話をしていました。「ノブさん(小曽戸)が戻ってきたら、絶対に得点を量産すると思うから、今のうちに差を付けられるようにします!」って。
「いえいえ(笑)。でも、永井も本当に頑張ってやってくれているのでね。自分も負けないように頑張らないといけません。これで出遅れることは間違いないですけど、今の時期なら取り返せると自分でも思っているので、頑張ります」
――ケガのときは、そういう前向きになれることが大事ですからね。
「めっちゃポジティブに取り組むので、大丈夫です」
(写真 箕輪諒太 インタビュー 河合拓)