- 2015-5-12
- Fリーグ, レポート・ギャラリー
- バルドラール浦安, 米川正夫
――ゲームコントロールの面では、守備からコントロールしたいのか、ボールを回してコントロールしたいのか?
「まずボール回し、攻撃に関しては、今日の展開ですと、僕らのボール回しが一つハマるともう3対2の状況ができていたと思います。エントレ・リネアスの間のスペースを、僕らがうまく使っていたときは、ほぼプレス回避ができている状況でした。それができたら、一気にチャンスができる展開。ですから攻撃に関しては、一つのプレーですべてが変わる。ダメだったら、ダメ。行けたら、チャンス。全局面がそうだとは言いませんが、基本的には、そういう展開の試合だったと思っています。思っていたよりも(町田が)人に対して来ていて、間の絞りが甘かったから、間を使ってターンできれば3対2になるという状況は前半からもあったと思います。うちはそこで行けるか、行けないか、というところがボール回しのテーマでした。行けなかったら行けない、行けたらチャンスでしたが、チャンスになる数は少なかったので、相手よりもボールを保持する時間は少なくなったのかなと思います。
ディフェンスに関しては、機動力のある選手がどれくらいいるのか。1対1に強い選手がどれだけいるのか、頭を使ってボールを守れる選手がどれだけいるのか、スペースに対しての考え方がしっかりできる選手がいるのか。そういった選手の組み合わせによって、守り方は変わるべきだと思います。今日は相手のやり方を考えた上で、スペースを消して、1対1ではがされてもカバーに入るというやり方を採りました。失点シーンに関しては、(小宮山)友祐がカバーに行かないでファーの選手にマンツーマンで対応した方が良かった。あれは、友祐の判断ミスだと思います。ずっと練習でも言っていることですから。ただ、そういうところがきっちりできれば、大崩れすることはないと思います。事故的な失点はもちろんあるかもしれませんが、逆にシュートを打たれてカウンターのチャンスになることもあると思うし、そこはもう表裏一体です。そこで自分の考えでは、今日のようなゲームでは、ああいうやり方がいいのかなと思って、ああいう選択をしました」
――昨シーズンのファーストセットの出場時間が長かったが、シーズンを見据えてどのように変化させていく?
「新しく入った選手、昇格選手に関しては、まだまだフィットしていないところがあります。それは今日の試合に出場した出浦も含めて、まだそこまでボール回しをしていく中で、自分の良さを出す時間帯が少ないかなと。ディフェンスについても、僕らの場合、マークの受け渡し、スペースの管理が大事になってきます。人に対して、ただ行けばいいというのではないので、そこに対する頭の整理が、まだまだできていない選手が多い。自分の良さとチームがやろうとしていることを理解した上で、やらないといけません。まだまだ、そのレベルには達していないのかなと。
加えて、深津や三木のようにケガ人がいて、選択肢が少ないこともあります。その状態のチームに、あえて先々を見据えてやっていくと最初の勝ち点を落としてしまいます。うまくケガ人が戻ってきて、そういう選手がフィットしてきた中で、ちょっとずつ変えていければいいのではないかと思っています。
今シーズンに関しては、(リーグ全体で)選手の入れ替わりが多く、勢力図がはっきりしたかなとも感じています。1周目はそこまで(組み合わせを)変えないと思いますが、2周目からはある程度、相手とのパワーバランスを考えながら戦えるのかなと。そこは、ふたを開けてみないと分かりませんが、うまくコントロールしていけば、長いシーズンを戦っていけるのではないかと思っています。とにかく、昨シーズンよりは勝ち点を増やしたいと思っていますし、それができなかったら……辞めます!
……って宣言した風にしておいてください(笑)」
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(写真/文 河合拓)