- 2015-5-26
- レポート・ギャラリー, 関西リーグ
- ミキハウスフットサルクラブ, 高橋正則
ーー昨年はリーグ優勝して、地域CLでは準優勝でしたが、今年は何を狙うのか。どんなプレーを意識していくのか。
「やるフットサルは変わらないんですけど。僕自身長年このチームを見ていて、試合運びの部分を今年はもっと詰めていきたいと思っています。例えば点差がついてきたその時に無理して、さっきも言ったチャレンジの部分をちょっとリスクに置いたりとか。ラインの上げ下げとか、ゲーム運びの部分をしっかりしていかないと、本当に地域CL3日間5試合というのは勝てないので。新しい選手2人も入ったので、そこら辺の噛み合わせは今日もちょっと上手くはいってなかったですけど、それは今季1試合ずつちょっとでも良いものになっていけばと思います」
ーーより試合巧者というか、そういうチームになればと。
「そうですね。今は本当に、勢いに乗ればいいんですけど、乗らない時もあるんでね。それでもOKとして試合を進められるチームなのか、焦ってしまってカウンター食らうチームなのかというのは、すごくチームとしての差が出る。今日みたいに先に2点差つけられても最後にひっくり返せたというのは、そういうことを想定したトレーニングというか、そういうことを言い聞かせてやっているので。彼らもメンタル的に強くなってきていると思いますね。
どっちかっていうと攻撃型なチームなので、そこは消したくはない。どうしても守備に回る負担が大きいんですけど、そこはさっき言ったようにもう少し、ゲーム運び、ゲームプランを試合中にコントロール出来るように。相手がすごく嫌がっていることなのに、仕掛けないとか。相手がすごくうまく守備にはまっているのに、同じ攻撃をしてしまうだとか。その辺変化をつけていかないといけない」
ーー良さを残しつつ上手くやらなければないらない。
「ベースはやはり変える必要はないので、それプラスもう1つ2つ、1年かけてチームに、冬に向けてつけていきたい。今日はバタバタしてしまいましたけど、逆にそういう部分が公式戦で見えたのでよかったと思いますね」
ーー自分たちの入り方の問題がやはり強かった。
「そうですね。それを今日普通にトントントンと勝ってしまうと悪い部分が薄れてしまうので。それを悪いところを出しつつも勝ち点3を取れたというのが、ある意味課題が浮き彫りになって、次の指導がしやすくなったので」
ーー最初にしては、課題も出つつ結果も出しつつでよかったと。
「そうです。ミキハウスが一番に掲げているのが、7-3。7-3で試合に勝つことが、僕はこのチームの美学だと思っているんですよ」
ーーなるほど。具体的に教えていただけますか?
「前半は3-1、後半は4-2というゲームが僕は一番好きで。まぁ前半3−1というのはこちらがシュート数も多くポゼッションも出来てという。それが後半になると相手がパワープレーをしてきますよね。それでパワープレーでやられる点もあるけども、パワープレー返しなどで取る点もあって、合計7-3というのが僕の中一番好きな数字ですね。もちろん7-0というのが理想ですが、そうではなくて試合の流れもありますし」
ーーチームの攻撃的なスタイルも考えて、現実的かつ理想なスコアが7-3。
「そうですね。その辺は人から変な監督やと言われますけど(笑)」
ーーそれを見せる1年になると思いますが、この1年チームのどんなところを見てもらいたいか。
「今日会場が沸いていた様に、一度点が入りだすと、トントントンと入ってしまう、不思議な力を持ったチームなので。そういうところだとか。あとはピヴォが2枚いるので、ゴール前で”生まれる”様なプレー。決まったプレーではなくて。例えば馬場、稲田だと、すごく個の力で点が取れたりとか。空中戦でもしっかり抑えられますし。ミキハウスの選手たちのプレーがその場で生まれるんですよね。今ここにいったら…とか、じゃあ俺はここにいく…とか。決まった動きではなく、ゴール前で生まれるアイディア。その部分は他のチームにはない部分だと思うので。そういった部分を見てもらえればと思います」
ーーありがとうございました。
【関西リーグ2015】ミキハウス、怒涛の逆転劇で勝利。 -フォトレポート
(写真 おざわゆうこ インタビュー 箕輪諒太)