- 2015-7-7
- レポート・ギャラリー, 関東リーグ
- 奈須隆康, 柏トーア’82
ここまでリーグ唯一の3連勝と、柏トーアの快進撃が止まらない。開幕戦では権田に逆転勝利。2節では昨季王者ファイルを破り、今節でもカフリンガを相手に1点差で勝ち切った。リーグ序盤から、早くも多くのチームが黒星を付けている中、唯一3つの白星を手にしている柏トーア。チームを率いる奈須隆康監督に、現在のチーム状態を聞いた。
ーー試合を振り返ってみての感想をお願いします。
「前半から自分たちの戦い方が、2試合出来ていたことがまず出来なかった。ゲームを苦しめた原因かなと思います」
ーー前半、柏トーアはカフリンガよりチャンスも多かった印象があるのですが、やりたいことが出来なかったというのは、具体的にどの部分?
「前半においては、カフリンガの選手たちは皆上手いので、選手それぞれが相手に合わせてしまっていた、もってかれていたのかなと。自信を持ってプレーできていなかった。シュートチャンス、攻撃チャンスが多かったのは、なかなか自分たちのリズムではなく、相手にやらされていた様な攻撃だったのかなと。そこがちょっと前半は上手くいかなかったのかなと思います」
ーーそういう流れからしばらくずるずると引きずってしまった。
「そうですね。自分たちでボールを持っているんですけど、選手自身からやっている印象が良くなかった。後半はそこの部分を断ち切って、もう一度自信を持ってやろうと後半は送り出して。それが徐々に後半の立ち上がりから終了にかけて、選手にフィットしていったのかなと思います」
ーーキーパースローから馬場選手にボールが入って同点弾。あれから流れが変わったと思いますが、苦しい場面でも勝ち切るということが今年は印象にあります。昨年との違いは?
「選手それぞれがリーグの上を目指している中で、平均的なチームがリーグのトップになれるかと言ったらなかなかないと思います。なにか1つでも突出していないと、上位は崩せないというのを、今季が始まる前に選手に伝えました。技術的な部分をすぐに上げることは難しいですが、ただチームの力だったり雰囲気だったり、出来ることからまず1つずつ積み上げていった中で、結果がついてくればと。選手も今出来ることをトライしてくれている。それが昨年とは雰囲気が違う部分かなと思います。ここは継続してやっていきたいです」
ーー今西形選手はFIXOの位置でプレーしている?
「そうですね。本人はPIVOも出来ますし、PIVOで起用することも考えてはいますが。フィジカル的には問題無いですし、彼の特徴であるPIVOで前で受けるということをゲームの中で出しながら、セットの中で安定を持たせる役割を今してもらっています」
ーーバランスが良く思えます。連携と、個人で決めるという部分がうまく分けられている様に思います。今のチームの武器は?
「今年は個の特徴を出すということでセットを選んでいる。今までは総合力が高くなるセット選びをしていたんですけど、個人の良い部分を出せる割り振りとセット分けをやっているので、それぞれが自分の特徴を試合の中で出せば、セットの中で生きるということを選手たちが示してくれているので。僕としては選手がのびのびやってくれているのを感じます」