柏トーア・奈須隆康監督「パワーアップしなきゃいけない部分を明確にしないといけない。」

リガーレと2-5で敗戦した柏トーア’82。柏トーアを率いる奈須隆康監督に話を聞いた。

試合内容としては悪くないとしながらも、やはり自分たちのミスからもったいない失点、敗戦を呼び込んでいる印象がある。
各選手がより発信をし、精度を上げる部分をより詰めていく事が必要と語ってくれた。

ーー2-5で敗戦となりましたが、途中からどちらに傾くか、実力差よりも流れ次第だなと感じていました。
「自分達のやりたい事を明確にした中で戦い、相手のやりたい事を消しつつ、自分達のやりたい事を出せた時間帯の方が多かったので、ゲームの内容としても、勝負がどちらに傾くかわからないという感覚は僕も持っていました。前期やった時は相手の良い所を出させてしまったので、そこの修正はうまい具合に出来ていたとは思います。その中で、今日だけじゃなく負けているゲームで、ゲームのコントロールという部分がうちのチームが上手く出来ていなかった。それが今日の試合でも結果に表れてしまったのかなと思います。」

ーーけが人も今多いと思いますし、コンディション具合はどうでしょうか?難しい部分も多くあるとは思いますが。
「コンディションは、けが人も今5人くらいはいますし、ベストな状態ではないですけど、その中でしっかりトレーニングを理解して、ゲームの中で発揮出来る選手も影に隠れず出てこれる様にはなっているので、そういった意味では、チームの状態としては悪いとも言いきれないかなと。それをカバーし合える選手が出てきている部分はある。今日良い選手、今日厳しい選手を見極めつつやれる状態には上がってきていると思います。悪い部分だけではないですね。」

ーー1点目取られた時はあまり慌てる様子もありませんでしたが、あまり最初は悪いイメージはなかった?
「全然悪いイメージはなかった中で、ミスで自滅してしまったのはちょっともったいない部分はあったんですけど。でもやりたい事をやれている分、選手達も自信を持ってやれていたのかな、とは思いますね。それを今度、勝負で勝ち切る為に、より必要な、パワーアップしなきゃいけない部分を明確にしないといけない。じゃないとこの負けがただの負けになってしまうので。内容が良くなっているだけに勝ちきりたい所ではありましたけど。良い状態でも勝ちきれないというのが勝負の分かれ目。選手達も、自分達から発信していかなきゃいけない所はあると思うので、自分を含め。負けはしましたが、そこら辺が明確になったとは思いますね。」

ーーどの辺りの完成度をもっと高めていきたいか。
「攻撃的な部分で言うと、どうしても馬場に頼ってしまう。もちろんチームのエースなので、頼る事は悪い事ではないんですけど、もう少し攻撃の厚みを持たせたい。人が多く関われる様な攻撃を、僕としてはイメージしている。たくさん人が動いて、たくさんボールに触れるというのは選手としても楽しいでしょうし、見ている人も面白いと思うので、攻撃的な部分だともっと機動力を上げて、完成度を増したいと思いますね。
守備的な部分では、崩されてはいないけど失点している事がうちは多いので、そこの部分はより守備の精度という所よりも別の所だと思います。それぞれ1対1の勝負では負けていなくても、グループの勝負になった時にお互いがカバーし合えているかという所では、ちょっとクエスチョンがついてしまう。プレーを共有するという部分をもっとグループで突き詰めて、最終的にはチームとして同じ所が目標に出来ればと。それはシーズンの始まりに選手達にも話している事なので、そこの部分を目指していきたい。」

 

ーーありがとうございました。

(写真 おざわゆうこ 文 ミノワリョータ)

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