- 2016-1-5
- レポート・ギャラリー, 関東リーグ
- リガーレ東京, 西野宏太郎
ーーああいう多くのサポーターが喜ぶ姿というのを、久しく見ていなかった。リガーレは選手とサポーター一体のチームだというのをすごく感じます。
「やっぱりサポーターの実力の方が、選手の戦力よりも先行してしまっている時期もあったと思いますが、やっぱりそこの力に支えられながら僕らも成長することが出来た。サポーターにちょっと追いつけたかなと。恩返しも出来ましたし」
ーー皆シーズンを通して、西野さんを胴上げしたいとずっと言っていました。今日叶いましたね。
「そうですね(笑)皆がそう言ってきてくれたのはすごく嬉しかったんですけど、僕も選手兼監督でやっている以上、練習も相当厳しくやってきたつもりで。皆がインタビューで、胴上げしたいとギャグでも言えないぐらい、言わせないくらい、練習の中で彼らを追い込んできたので、やっぱりあいつらはすごいなと思います」
ーーそれをはね除けた上で、胴上げしたいという言葉が出ていた。
「そうですね。それが彼らのすごいところだなと思います」
ーーこれで終わりじゃなく、全日本、地域CLも待っています。リガーレというチームでどこまでやりたいか。
「僕が戦術的、能力的な部分を伸ばすよりも、僕の仕事というのはリガーレというものを好きになってもらうということ。その方がチームが強くなるという近道でもあるし、最重要に優先してきた部分だと思います。そういう意味では皆リガーレのことが大好きだと思いますし、好きでも結果が出なければ嫌いになってしまうこともあるので、サポーターがクラブを愛してくれることはもちろんあると思うんですけど、選手たちが、チームというものを愛してくれないと、選手だけの力でがむしゃらにやっていても上手くいかないですし。そういうのが細かいところどころに出るかなと思っています。僕としては選手がチームを好きになるきっかけが、地域CLだったり全国大会だと思っているので。選手がチームを好きになってくれれば、選手も成長するし、チームも大きくなってくるのかなと。なので若い選手含めて全国大会で、リガーレでフットサルをやれてよかったなと思える気持ちを、感じてもらえるようにしてもらいたいなと思います」
ーー改めてですが、厳しい追い込みに耐えてきた選手たちに一言あればお願いします。
「選手へは、お前らすごいと(笑)お前ら本当にすごい、よくやった、というところですね。年上もいるんですけど、親しみを込めて言うなら、お前らすごい、ということですね。理不尽なキレ方もしてきたと思うんですよ。ポーカーフェイスではあるんですけど。それでもこれだけついてきてくれた。僕の言うことをこれだけ聞いてくれて、体現してくれて。僕は結果を求めてやってきたので、そんなに面白いフットサルじゃなかったと思うんですよ。彼ら地を殺してやってきてくれたと思います。それを押し殺してまでついてきてくれたあいつらはすごいと思います」
ーーサポーターに対してはどうでしょうか?
「サポーターに対しては、東京都1部から応援してきてくれて、やっぱり自分たちのフットサルが、サポーターの人たちの生活の一部になっているのは昔から分かっていたんですけど、僕らの夢でもあって、サポーターの夢でも優勝ってのはあると思うので。…お待たせしましたと」
ーーありがとうとざいました。
(写真/文 箕輪諒太)