U-18フットサル日本代表 小森監督「個性を光らせて、チームで生かしてほしい」

 U-18フットサル日本代表候補は21日、茨城トレーニングキャンプの初日を迎えた。キャンプ初日は約2時間にわたってトレーニングを行い、全18選手が汗を流した。初日の練習後、小森隆弘監督に話を聞いた。

●小森隆弘監督

――初日の印象は?
「思ったよりも固くなっていなくて、やりやすかったですね」

――選手同士がお互いの名前を呼び合っていたが?
「多分、大会をやっているときに覚えている子が、意外にいました。ホテルに来る前にマインドセットのミーティングを簡単にしたんですけど、それで何となく、しっかり自覚を持ってくれましたが、雰囲気は思ったよりも固くなりませんでした」

――結構、フットサルをやっている子とサッカー部の子が…。
「はっきりしましたね」

――ですよね。
「はい。でも、それは呼ぶ前から分かっていたことです。ミーティングでも、そこについては心配しなくていいからと選手たちに伝えてあります。これが3日間のうちにできるようになるとも思っていません。それができるから、できないからで、選ばれるか、選ばれないかが決まるわけでもありません。そういう基準みたいなものの持って行き方の話はしましたし、ある程度は分かってくれたんじゃないかなと思います」

――フットサルの理解度ではないとなると、何が一番の基準となる?
「ミーティングで話したことは、A代表で言っていることと変わりません。自分の個性をしっかり光らせながら、チームでそれを生かしてほしいということです。個性をわがままに生かすことではなく、チームに貢献できるか。必要最低限のベースのことをやりながら、自分の個をいろいろな場面で出して、チームの良いメンバーになること。ここにいる選手たちは、タレントという意味では問題ありません。あとは言葉は多少悪いですが、極論を言えば、『チームのために死ねる』っていうマインドになれる子の方が、最後の瞬間は絶対に力を発揮すると思います。そういう子が、そういう位置(代表)に収まるべきだと僕は思っています。タレントに大きな違いがあれば、何とかその(大きなタレントを持つ)子に、そういうものを身に着けてもらいたいなと、アプローチが全然変わると思います。一番の基準はタレントありきで、今みたいなチームスポーツとしての働きができるか、というところ。そこをしっかり見たいとは、みんなにも話しました。プレーができることは分かっているので。みんながそれぞれの個性を磨いて、光らせれば、通用するものであることも分かっています」

――明日以降のトレーニングは?
「明日は午前中にフットサルに特化したフィジカルトレーニングをやります。午後は今日のような続きで戦術的な動き方。DFっていうのは踏み込んで先にやってしまうと、今のような構成なので、もともとのベースとなる攻撃の発想がないとできないので、あえて攻撃からのアプローチをしたんですけど、それの続きをしながら、重いことが起これば必要に応じて、その都度、修正を入れて行きたいと思います。でも、全体的に今日は良かったと思います」

(写真/インタビュー 河合拓)

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