- 2015-9-5
- レポート・ギャラリー, 関東リーグ
- 奈須隆康, 柏トーア’82
ーー再び選手兼監督をやる中で、どういう影響をチームに与えていきたい?
「今までに比べると、中堅、若手がたくさんいる。ベテランがいないチームの状態なので。経験値としてはそこそこ積んできている選手が多いんですけど、やっぱりずっと関東1部でぐいぐい引っ張ってきているという選手はうちにはいないので。ベテランとしては。そういった意味では、僕が戦う姿勢を皆に示す、若手の皆が僕の背中を見て、あのおっさんもがんばってるということを感じてもらえれば、僕はピッチに立つ意味があるのかなと。それが若手の成長につながって、逆に言えば僕が太刀打ち出来ない様な若手が急成長してくれれば、素直になろうかなと思いますけど(笑)でもまだまだ僕が試合を決めている様では若手の選手ももっともっと活性化しなければいけないと思うので、これを良い機会に、選手にも気持ちを入れなおしてもらって。でも今日は気持ちが入ったチームではあったと思いますけど。個人としてももっともっと目標を高く持って、僕がピッチに立たなくても、他の選手がやりきれるように、どんどんがんばってもらいたいなと思います」
ーー今日で勝ち点15で、4位以内決定です。かなり選手権に向けて良い位置にこれたと思います。ここまでの結果をどう捉えますか?
「今日たまたま勝てたので、勝ち点15、5勝ということになったんですけど、去年の前期の同じタイミングでも、4勝2敗から、前期終わった段階で4勝4敗という、勝つか負けるかというところでで、同じ道を歩むかというのが紙一重ではあったので。ここで決まったからといって、まだまだ自分たちは上から下を見れる様なチームではないので。しっかり1つずつ、1試合1試合をクリアして、その結果順位が上に立っていれば、自分たちのやってきたことが成果として出るのかなと思うので。とりあえず前期4位以内ということは決まったんですけど、もちろんそこを目標にして他のチームも戦ってきている中で、ここで自分たちに甘さが出ない様に、チームを引き締めないといけないと思いますし、去年と比べ順位が上の方は入れ替わっていると思いますが、ただ勝敗を見ると、1、2勝程度しか差はないと思うので。ここでチーム締め直して、前期最終節と後期に向かいたいと思います」
ーーここまで見て、今まで以上の混戦だと思いますが、各チームとの実力差ってどう思いますか?
「それぞれチームの特徴を出してゲームを進めていると思うんですが、セグンドの様に球回しの上手いチームがあったり、色んなチームがある中で、結果として勝ち点3ないし勝ち点1がついてきているチームは、ゲームの中で自分たちの状態を良くしていける、活性化していけているチームが、今季は勝ち点を積み重ねているのかなと思います。今日1日を見ても、苦しい時に元気に、団結しているチームが勝ち点を積み重ねているなと思うので。それはチームのベースとなる様に、うちもやっていきたいと思います。うちの特徴は守備からのカウンターということで、もしくは攻撃に出た時のスピードだったりとか。その2種類くらいはみなさんの目についてるとは思うんですけど、もっと自分たちのマイボールの時でも、より効果的な攻撃が出来る様にしたいと思っているので、そこら辺は前期他のチームの戦いを踏まえ、しっかり吸収できるところは吸収して、自分たちの良いところは出しつつ、バリエーションを出していきたいなと思います」
ーー今回も千葉県対決となりましたが、最終戦もmmで千葉県です。千葉県のチームが、今の関東1部には多いですね。
「そうですね。千葉のレベルも上がってきているということはすごく嬉しいので。関東2部のO-PAもそうですけども。皆しのぎを削って、東京都に負けないくらいのチームが、もっともっと出てきても良いと思うので。それを柏トーアと、セグンドと、mmで、しっかり引っ張って行きたい。今どのチームも若い選手が多いので、そこからベテランになってよそに行かない様に(笑)千葉に残って。どうしても今まで浦安が千葉を引っ張ってきた中で、浦安の選手はよそに移籍したりもしますし、中々千葉に財産として残っていないので。そういったところで、千葉の財産として残せる様に、チーム愛を、千葉愛をどのチームも持って、やってもらいたいなと思います」
ーー上手くまとめて頂きありがとうございました(笑)
(写真/文 箕輪諒太)